900記事で実証!301リダイレクトはSEOへの影響はない
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2か月前に、別ブログの900記事のパーマリンクを変更し、301リダイレクトを行いました。
その後、SEOへの影響をみていたのですが、結果として順位の大幅な下落やアクセス数の減少は見られませんでした。
むしろ、対策を行ったことが功を奏したのか、PV数は20万PVから27万PVへと大幅増に。
この期間中に、注目すべきいくつかのポイントがありましたので、その経過をまとめました。これから301リダイレクトを検討している人は、参考にしてみてください。
目次
パーマリンクを変更した理由
そもそもは、カテゴリの整理をしたかったことが理由です。しかし、それを柔軟に対応するには、パーマリンクの問題があったのです。
これまでは、ドメイン/カテゴリ名/投稿名(例:http://sample.com/gourmet/ichibanya)
というパーマリンクにしていました。
これの問題は、一番屋というラーメン屋の記事を「グルメ」カテゴリから「ラーメン」カテゴリに移動したくなった場合、http://sample.com/ramen/ichibanyaとなり、パーマリンク(URL)が変わってしまいます。
そこで、以下のようにカテゴリ名をパーマリンクからはずす処理を行いました。
ドメイン/投稿名(例:http://sample.com/ichibanya)
これなら、カテゴリを移動させてもパーマリンクは変わりません。そのためカテゴリの整理がしやすくなるのです。内部リンク構造を築く上でも重要なポイントでした。
この処置は、簡単なことのように思えますが、ものすごくリスクが高いです。なぜなら、パーマリンクが変更になるとSEOの評価もゼロからやりなおしになるからです。
アクセスは、ほとんどが検索エンジンからの流入です。これまで積み上げてきたものを失うことだけは、絶対に避けなければなりませんでした。
301リダイレクトとは
検索エンジンからの評価を失わないために、有効な手段が301リダイレクトです。
301リダイレクトは、その他のリダイレクトと違って「恒久的に」という意味があり、検索エンジンの評価も引き継いでくれるリダイレクト方法です。Googleもパーマリンクを変更した際は、301リダイレクトを推奨しています。
しかし、この処理が上手くいくのかものすごく不安でした。どれほど完全に検索エンジンの評価を引き継いでくれるのだろうと。
悩みに悩んだのですが、サイト運営を長い目でみると、どうしてもやらなければならないことだったため、勇気を出して実行しました。
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301リダイレクト後、1ヶ月間はPV数が減少した
冒頭でも書いたよう、結果的に影響はありませんでした。しかし、301リダイレクトをした直後の1ヶ月間は、徐々にPV数が減少するという自体に陥っていました。
どのくらいかというと、一日に1,000〜2,000PV程、減少しました。当時の一日のPV数は7,000〜8,000だったため1/4もの減少です。このまま大変なことになるんじゃないかと思って、精神的につらかった時期です。
こんな時は、まず「リダイレクト検証ツール」のようなツールで301リダイレクトが適切に効いているかを調べてみましょう。
処理が適切にできているのであれば、後は経過を見守るしかないです。SEOは忍耐と自分に言い聞かせました。
このことを、Twitterでつぶやいたところ、のんべえさんから救いの言葉が。
まめさん僕もURL変更を経験してますが、しばらく順位下がってアクセス落ちましたよ!適正順位に戻るまで我慢ですね。
— のんべえ (@0822kiseki) 2015, 7月 27
具体的にはURL変更後20日くらいでアクセス半減〜三分の一を推移しました。それからしばらくして順位は戻りました(・ω・)ノ
— のんべえ (@0822kiseki) 2015, 7月 27
同じような体験をされていました。このことから、301リダイレクト後は、一時的にアクセスが下がることがありえるようですね。
ただ、検索順位チェックツールGRCでの計測では、主要なキーワードでの順位下落はなかったため、ロングテールにおいて影響があったものと考えています。
ちなみにですが、GRCの無料バージョンでは20キーワードしか調べられないため、これをきっかけに無制限に使えるビジネスプランを買いました。検索順位の変動は、Google Search Consoleでもある程度は把握できますが、目的のキーワードの検索順位を追うには、柔軟性がある検索順位チェックツールGRCが圧倒的に使いやすいです。ウェブマスターなら、是非、導入することをおすすめします。
とはいえ、301リダイレクトが原因ではなかった可能性として以下の理由もあげておきます。
カテゴリを大幅に見直した(追加、変更、削除)
記事一つ一つのカテゴリを見直し、移動させたため内部リンク構造が大きく変わりました。これにより、コンテンツの再評価となり、一時的に順位が下がった可能性も考えられます。
時期的なものが偶然重なった
パーマリンクを変更したのは、7月の初旬頃。当ブログは、レジャー関連の記事が人気です。夏休み前のため外出を控えていて、それがアクセス数にも影響したかもしれません。
というのも、アクセス数に復活の兆しがみえたのは、ちょうどお盆の頃でしたので。
PV数が増加した理由
お盆を過ぎてからはアクセス数が徐々に復活し、そこからは平均的にも底上げされました。ちょうど1ヶ月たった頃です。のんべえさんの言ってたこととも重なりました。
とはいえ、301リダイレクトそのものが要因で、評価が上がるとは考えにくいです。評価を引き継ぐものであり、上げるものではないですから。
PV数が増加した理由は、301リダイレクトが適切に働き、今回実行した施策が徐々に効果としてあらわれたからでしょう。臆せず踏み切って正解でした。
とはいえ、これも100%そうだとは言い切れず、PV数の増加に貢献したであろう様々な要因をあげてみます。
カテゴリの変更による内部リンク対策
内部リンク対策は、サイト内の関連性のある記事をリンクで結ぶことで、SEOにいい影響があるとされています。ユーザーにとっても興味のある情報が集まってくるのはいいことですよね。
僕が、踏み切った一番の理由は、これがやりたかったからなんです。雑多な記事が多いサイトの場合、最初にカテゴリを明確に決めていないと、徐々におかしいことになってくるんですよね。それを、最初から決めるのは難しいのです。
先にも書きましたが、それを整理しようとしても、パーマリンクに「カテゴリ名」が入っているとURLが都度、変わって大変なんですよ。
どのように整理したかは、ヘッダーのグローバルナビからリンクを辿ってみてください。かなり細分化させましたよ。
パンダアップデートの影響
これはプラスでもありマイナスでもあるのですが、これまで上位表示されていた記事が圏外にとんだり、逆に順位が上昇したり、検索順位に大きな変動がありました(一部の記事です)。
決定的な根拠はないのですが、パンダアップデートの影響も少しはあったのかなぁと考えています。
今回のパンダアップデートは、数ヶ月かけて実行されるということで、自分のサイトがある日、突然にということも十分にあります。
クローラーの巡回頻度が上がった
以前、「「クロールの統計情報」で見えた3ヶ月連続20万PVの横ばいを脱却する兆し」という記事でクローラーの巡回頻度が上がっていることを書きました。
この記事では、クローラーの巡回頻度が上がると高確率でアクセス数が向上するということを説いていました。
これが、当たっていたかもしれません。PV数が伸び悩んでいる人は、チェックしてみるといいですよ。ちなみに、その後も1ヶ月くらいの間、巡回頻度はぐんぐん上がり続け、今は平均値を底上げしたところで落ち着いています。
記事がバズッた
とある記事がバズりました。
バズると被リンクが増え、SEOにいい影響があるという意見もあります。リンクを通して、クローラーも回ってきたはずですし、いいタイミングで適切な評価をしてくれたのかもしれません。
ユーザーのためになるならパーマリンク変更は積極的に行う
301リダイレクトを行う理由は、ドメインの変更、ウェブサイトリニューアル、サイト構造の見直し、コンテンツ内容の変更によってパーマリンク(URL)が変わってしまうことでしょう。
しかし、パーマリンクを変更することで、SEOの影響を心配し、実行を躊躇している人もいるでしょう。
そんな時は、それがユーザーのためになることかどうかという基準に切り替えて考えてみてください。
浅はかな理由であればやるべきではないし、ユーザーのためになるのであれば積極的にサイト改善を行いましょう。
今回の検証によって、301リダイレクトを適切に行えば、SEOにおける影響はないと言い切ってもいいと考えています。
実際、僕も3ヶ月ほど悩みましたが今では、ほんとにやってよかったと思っています。やりたかった目的が達成でき、ユーザビリティの向上にもつながったと自負しています。それに、もやもやが解消され、サイト運営がますます楽しくなりましたよ。
なお、301リダイレクトを面倒だと思ってやらない選択をしているならば、それは大間違いです。今後の繁栄を目指すためには必須です。
最後に、僕が行った301リダイレクトの手順を以下ページにまとめています。Wordpressですが、プラグインを使わずにhtaccessで実行しました。参考にしてみてください。